良いプレゼン資料とは?①

はじめに

ほとんどの方がお仕事でパワーポイント資料を作成したこと、することがあると思います。業種や業界によって様々な資料の作り方(「良い」とされる物)があると思いますが、おおよそのポイントは共通している様に思います。

私の広告代理店時代の経験を踏まえ、順にご説明していきたいと思います。

1.対象にとって価値のある提案

value

プレゼンとひとことで言ってしまえば、それまでですが、実際の業務ではその目的は様々で、上述の通り業種や業界にとって様々です。その中でも私が特に心がけているのは「対象にとって価値のある提案をする」ということです。当たり前の事なのですが、価値の低い提案はいくらキレイな資料でも通すのは難しいでしょう。なのでこれが前提であり最も重要なポイントになります。

しかし、「そんな事最初から決まってて資料作成と関係ないんじゃ?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうでもないケースがほとんどです。かなり端折って説明しますと

●事務的な資料作成→原稿をカタチにするだけ→より良い提案の事は考えない→不十分な資料になる

対して

●常に対象にとっての価値を考える→表現や配置に気を使う・提案の中身も見直す(一部)→結果良いものに近づく

といった感じです。特に、営業関係の資料の場合は、クライアントに買ってもらえるか・好印象を与えるか、という事が目的になりますので、そこをゴールと見据えてあれやこれやと試行錯誤する訳ですが、その過程で「このページは前に持ってきたほうがよい」や「このページはあまり重要ではない」といったアイデアが浮かんできます。逆に言うと、提案の内容に真摯に向き合わない限り「良いプレゼン資料」は決してできることはない、と言えます。

2.「紙面は二の次」

brainStorm

さて、実際の資料作成に入るわけですが、まだ注意したい点があります。それは「いきなり紙面の事から考えない」ということです。多くの場合「プレゼン」は人に対して行うものですので、スピーチ(話す内容)やプレゼン全体の時間配分、流れも合わせて考えるべきポイントとなります。

私が広告代理店に勤務していた頃、クライアントに対しての企画書を作成する際、まずA4の紙1枚を用意し、そこに話したい(クライアントが聞きたい)内容をブレストし、どの順番で話すと最も説得力が高くなるか、という方法をとっていました。慣れないうちは「ここで雑談」とか「ここで時事ネタ」とかを書き込んで実際のプレゼンの流れをイメージします。そうすることでストーリーが出来上がるので、あとはその流れに則って企画書を作成する、というスキームになります。

慣れてくると頭の中で整理できる様になるので紙面の構成や、ガッツリ訴求したい箇所のイメージがスムーズに出来上がるようになります。いきなりPCの前に向かって作業を始められてる方は是非一度お試し下さい。

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