良いプレゼン資料とは?②

3.伝えたい内容が明確になっている

documents

クライアント様の原稿を拝見し良くあるケースとして、「情報量が多すぎて、何が重要かがわからない」という事があります。

通常ブラッシュアップをする際に気をつけているのが「情報を整理する」という事なのですが、控え目に言っても何が言いたいのか解らない状態で、整理のしようがない事がままあります。

そういった際にまず行うのが「分散」と「集中」のバランスを考え、仕分けを行うという作業です。読み手の立場になってイメージしてみればわかるのですが、プレゼンを受ける側は、当日そのタイミングでリアルタイムに情報を受け取ります。ですので、あまり多くの情報を一気に伝えると思考処理が追いつかず、「何を言いたいのかがわかりにくい」状態になります。

それを避けるために、伝えたい内容を一度「分散」させ、類似項を「集中」させ、整理した上で、情報をお聞きいただく必要があります。

プレゼン内容を紙芝居化すると思えばわかりやすいと思います。この作業を原稿全体を見直しながら行うと大抵の場合重複要素がありますので、ページ数も少なくなることが多いです。

逆に、情報量が少なすぎる場合は、何らかの情報を補足してやる必要があります。方法は色々ありますのが、イメージ画像やイラストを補足してやるのが最も手っ取り早い方法です。これについてはまた後日書いてみたいと思います。

4.明確なストーリーがある

book

3の「伝えたい内容を明確に」した後に、情報を再構成するわけですが、ここではストーリーの重要性についてお話します。

15年以上前に、とあるクライアント様へのプレゼンで、全体の後半部分を担当したことがあったのですが、一人の方が居眠りをされているのに気づきました。当時は経験が浅く、ショックを受けただけで気づかなかったのですが、プレゼン後半部分の予算概要等は、数字の読み上げがメインでつまらない事が多く、話を聞くまでもなく配布資料を見ればわかる、というものでした。

話を元に戻しますと、プレゼンはまさに一つの紙芝居であると言えます。映画でもそうですが起承転結・ストーリー性というものが聞き手の興味促進に大きく関わります。

参考例として、下の図の①と②を御覧ください。

story

①・②の違いがイメージできましたでしょうか?どちらが良い、悪い、というものではありませんが、

①はオーソッドックス且つ、新規の営業先向け資料といった所でしょうか?最初に会社概要の説明をするという所がポイントになります。

それに対し

②は競合製品に対する優位性を強くアピールしたい!という資料になっています。既にお取引のあるお客様向けへのPRという意味合いが強い様に思います。

どちらも資料としてはアリなのですが、ターゲットにより有効な情報伝達の順番=ストーリーに違いがある、ということをご理解頂けたと思います。
是非今後の参考にしていただければ幸いです。

関連記事一覧